第39章 童謡唱歌
世田谷FMでスタートした<うららか茶房>は、その後 ラジオ日本での放送を経て、ロサンゼルスでの放送が決定しました。(TJSラジオ)
LAでは在住の日本人の方へ向けてとの事だったので、歳時記の他に日本の昔話や伝説、懐かしい童謡唱歌をお届けしようと思い立ち、毎月1話ずつ1曲ずつ季節にあった曲を選んで、綺羅なりにアレンジして録音して行く事になりました。
これはとても素敵な企画でしたが、お話では一人何役もの声色を使って声優になりきり?
童謡唱歌では毎月1曲選曲からアレンジ歌入れまでこなすというのは、思った以上に時間のかかる作業でした。
でもそのおかげで1年通して12曲、12話の素敵な作品が出来上がり、光栄な事にLAのトーランスにご招待頂き演奏させていただきました。
世代は移り変わっても色褪せない心の歌や物語。
綺羅の目指すエッセンスもそこにあったのだと気づかされるとても有意義な時間でした。
特に童謡唱歌は、これは電波に乗せただけで終わらせては勿体無い?
早々にアルバム作りが始まったのです。
昔どの家庭の本棚にもあった、文学作品○○全集上巻下巻のような作りをイメージして、4月から10月を上巻、11月から3月を下巻に分け、さらにそれぞれに綺羅なりのオリジナル童謡唱歌を1曲ずつ収録して、計7曲入りの2枚のアルバムを作りました。
タイトルは<時のなごり 上巻><時のなごり 下巻>
どこの家庭でも棚を見れば必ずあるようにとの思いを込めて、、
オリジナルアルバムとは趣を変えたかったので、ジャケットをどうしようかな〜と考え歩いていると、いつの間にか世田谷アートフリマの中にいました。
そして突然目の中に飛び込んで来たのが、なんとも綺麗な「切り絵」の世界。
思わず足を止め、切り絵のポストカードを何枚も手に取って見ている内に、身体の底から「これだぁ!」と叫んでいる声が聞こえて来たのです。
直ぐに<きりえやさん>にジャケット制作をお願いしました。
出会いって本当に不思議です。これはもう神様が巡り会わせてくれたとしか思えませんでした。
時が満つる時はいろいろな事がとんとんと運んでゆくものなのですね。
今、綺羅はやるべき事をやれる時なのだと感じていました。
2本の木が一つになった大樹にめぐる昼と夜、夏と冬 美しい切り絵が<時のなごり>に見事に色を添えてくれました。
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