はじめに
2018年春、ここ数年私の仲良かった友達が次々にガンでこの世を去りました。
中には縁あってその葬儀や遺品整理までお手伝いする事になり初めての無宗教葬に
私たち綺羅の楽曲をとても気に入ってくれて常に応援してくれていた事から
最後のメッセージにと綺羅の楽曲を何曲か抜粋してご葬儀に流させていただきました。
こんな所でお役に立てた事、ずっと命の尊さ儚さを歌ってきて良かったと思いました。
彼女たちの残したものを手に取って生前を思い出しては改めて命とは何だろう、そして
自分の最期はどんな風になるのだろうそして死期は、、、
今までにない切実な思いにかられました。
この世を去った友達との思い出を手繰り寄せている内に忘れていた自分と出会いました。
これまでどれだけの友と仲間と、そして私の音楽を好きになってくれた方々と
感じ合い助け合い響き合ってこれた事でしょう。
その時を振り返る事で、過去の自分から放たれたエネルギーが これからの自分を
動かしてくれるのだと気づいたのです。
正に、帰去来の境地です。
これまでの贅沢なpreciousな日々をゆっくり噛みしめる時間を今持てた事
そしてデビュー40周年にこのような自分史を残す事を思いついた事に感謝しています。
来るべきその時、風のように風化してしまうのも美しいですが
いつかどこかの誰かの手の中で私が生きた証を知ってもらえたら幸せだなと思います。
そしてこれまでいただいた沢山のファンレターに返信できなかった方々へ、
ソロ活動を休止してからもずっと忘れずに私を検索探し続けてくださった皆さんの元に
どうかどうか届きますように。。。願いを込めて、、、
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