第13章 進学の頃
さて、進学の頃となりました。
私の中では上智大学のサークルに入る事しか頭になかったにも関わらず、音楽探訪の日々は決して勉学に勤しんだとは言い難い高校生活だったようで案の定不合格。
お気に入りのサークルで歌う夢が断たれ、それなら漠然となってみたかった社長秘書目指して
ビジネススクールに通おうと津田 School of business へ入学します。
高校であまり勉学に力が入らなかった分、ここではモーレツに勉強をしました。
それはもしかしたら、この先私の身に起こる大事件が大きく関係していたのかもしれません。
学生として勉学に勤しめるのは今しかないよと、、
ある日、K子から電話が。「みーちゃんの曲コンテストに応募したよ」
「は〜?」一度ポプコンを落ちている私は、コンテストには少し後ろ向きになっていた所があったのですが、最後の思い出にはいいかな、、と軽い気持ちで結果を待っていました。
すると一次審査二次審査を一位で合格と!わぁ〜ホント?嬉しい〜〜!
そして本選会は今は東京2020オリンピック用地として使われるため移転してしまった日本青年館で行われました。
オリジナル曲は「粉雪が降る前に」コピー曲はカーペンターズヴァージョンの「Desperado」を 弾き語りしました。
家族も友達も応援に駆けつけてくれて、、 ポプコンの時の右も左もわからないほどの緊張とは正反対に この日は妙に落ち着いていたように記憶しています。 何か自分のことを客観的に半ば他人事のように見ているもう一人の自分がいたような、、、
そして発表!「作詞賞 NSさん。作曲賞 広谷順子さん。」と名前を呼ばれ
「あ〜やった〜〜!嬉しい初めての賞だ〜!ありがとう〜!」と興奮していると
「最後の賞、グランプリ賞は!広谷順子さんダブル受賞です。」だって!
「え〜?誰?私〜?ホントに?」全身鳥肌が立ってしまいました。
「す、すごい!こんな事が起こるなんて!」大事件です!
二つのトロフィーを手にしてこの上ない喜びでした。。
これまでの短い音楽生活ですが一つの結果を出して貰えて区切りがついたような、ひと段落したようなそんな思いもありました。
< 粉雪が降る前に >(未発表)
粉雪が降る前に 私はあなたと別れます
これ以上居る事がどんなにお互いを傷つけて行くかがわかったの
暖かいともしびと 12時の鐘の音
窓の外には 何もなかったように 行き交う人々 行き交う人々
むなしささだけが私を 通り過ぎて残ったものは
思い出と呼べるほどの 出来事
木枯らしが吹く前に 私はあなたと別れます
このまま見つめてる事が どんなに私を惨めにさせて行くかがわかったの
冷たいコーヒーと 吸いかけのタバコ
窓の外には 何もなかったように 行き交う人々 行き交う人々
悲しさだけが私を通り過ぎて 残ったものは
想い出と呼べるほどの 出来事
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