第50章 新たな治療の扉
抗がん剤を止めた事をきっかけに、また新たな治療の勧めを多方面から頂きました。
神様はまたここでも水先案内人を遣わせてくださったのです。
自由診療ではありますが、治癒が難しいのであれば免疫力を高めてガンと共存して行けば良いのです。
即効性はありませんが、抗がん剤でダメージを受けてしまった身体の機能を、1日も早く回復させて免疫力を高める事!
私に残された時間を出来るだけ有意義に、ゆっくりとその事に費やして行く事にしました。
しかし、痛みはある日突然頭痛となって現れ、緩和ケアでいただいていた頓服や座薬も効かない、吐き気もあり睡眠導入剤がないと眠れない日が続きました。
MRIの結果、転移性脳腫瘍と判明。
脳の痛みにはガンマナイフという放射線治療が一番と言うことで、2泊3日ですが6度目のプチ入院で照射をして頂く事になりました。
頭には固定するための器具を装着して、まるでスターウォーズに出てくる異星人のような出で立ち!
滅多に出来ない経験に終始ドキドキ。
おかげさまで頭痛は見事に治りました。そして時を同じくして始めたのが水素療法。
水素を吸うことで活性酸素と結びつき、水となって体外へ流して行き、免疫力を高めていく。
これが本当に凄くて、痛みは消え心身ともに穏やかになるのです。
私の中で、私の免疫力が闘ってくれていると思うと、自分の身体が愛おしく感じます。
しかしガンマナイフは全ての腫瘍を取りきれませんでした。
左の眼が失明してしまったのです。これは思いもよらない事でとてもショックでした。
そして木戸は私の左眼になってくれました。本当にありがとう!
それなのに結婚してから今日まで、仕事もプライベートもほぼ一緒に過ごして来たパートナーより先に逝ってしまうだろう事、看取ってあげる事が出来ないだろう事が、唯一心残りです。
愛犬ルーアと共に私の分も人生を長く楽しんでね。
そしてそれも限界に来た時、髪も爪も浮腫みも もと通りの私に戻って
素敵に 愛する皆さんとお別れしたいなと思っています。
Love Life !
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