第31章 ユニット「綺羅」
それにしても沖縄の占い師さん、凄い方でした。
みんなの歌は 広谷順子名義で「道」、綺羅名義で「夏恋花」そしてBreath by Breath名義で「ブレーメンのマペット音楽家」の3曲も関わらせて頂けたのですから、、
当初ライブは絶対無理無理!と渋っていた Breath by Breathのメンバーでしたが、周囲からの後押しもあり、、ライブに挑むことになりました。
Singers Unlimitedはもちろんの事、Earth Wind & Fire、スタンダードのナンバーなど幅広いジャンルから選曲、オリジナルも含めて終始緊張感漂うライブは次第に癖になっていきました。
ある時はゲリラライブと称して、渋谷や丸の内の路上でアカペラを!
無許可だったため、警備の方が飛んで来て退散なんて事もしばしば。
それでも立ち止まって耳をそばだてて聞いてくださる方もいらして、声さえあればいつでもどこでも奏でられるアカペラの強みを十二分に楽しむ事が出来た時期でした。
その後、<ア・カペラどうよう>を発表。
子供の頃、母にもらった童謡の歌本を次から次へと歌っていた頃の事を思い出しながら、楽しい選曲会でした。
松下誠のアレンジが日本の童謡をより深い味わいに、又時にはコミカルに色付けしてくれて、アカペラファンにとってはこれほど有り難い物はないオリジナル楽譜も、同時に出版する事が出来ました。
洋楽などのコピーをしていた頃、幾つかの楽譜を買ってみましたがどれも何かどこかが違う、これなら耳コピした方が早いな〜なんて事が多々あったので、どこかで同じように歌ってくれているアカペラグループがいたら嬉しいな、、なんて心の底で期待しています。
「さくら」収録の際に「ユニット名はどうしようか」と言う事になりました。
Breath by Breathで最初に作った日本語のアカペラ曲である「綺羅」をとても気に入っていたので、そのままユニット名にしたらどうかな、、という事になり、安易に命名してしまったのですが、その後、3rd.Album<幻世>で楽曲「綺羅」をセルフカバーする事になり、、、ユニット綺羅の歌う「綺羅」と言う曲、というなんともややこしい事になってしまうなんて事、その時は全く考えもしていませんでした。
なぜならユニット<綺羅>は企画アルバムとしてこの<夏恋花>1枚だけのつもりだったからです。
ところが「さくら」を気に入ってくださったプロデューサーの方が、TV朝日で始まる新番組の
テーマソングに、私達 綺羅を推薦してくださったのです。
ある日、番組数回分の台本が届きました。
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