広谷順子
MENU

第4章 七夕

時は七夕。ベッドに固定されている私からは顔が見えませんが端っこに足を天井から 吊るされていた男の子がいました。その子が大きな声で ’’笹の葉さ〜らさら〜 ’’と 歌うのです。病室に飾られた笹の葉に短冊。
みんな早く良くなるようにとの願いが込められています。 あの子は今どうしているのでしょう、、、七夕になると今もあの子の声が 聞こえてくるような気がします。

<七夕さま>(時のなごり 下巻 M−4)
笹の葉さらさら、軒場に揺れる お星様キラキラ金銀砂子
五色の短冊私が書いた お星様キラキラ空から見てる
(歌詞 権藤はなよ)

ここでも教育ママは発揮されました。
簡易ベッドで付き添ってくれた母は毎晩お話をひとつ読んでくれたのですが それがイソップやグリム童話集。必ず読み終わると最後に
「このお話から何を学びましたか?教訓は?」などと聞かれます。
正しい答えを言わなければと一字一句聞き漏らさないように必死でした。
世の中ではお話を読むのは子供を寝かしつけるための子守唄ではなかったのか、、
その後もお話を読んでもらって気持ち良く寝ると言う経験は記憶にございません。
その前に寝ちゃったからかな、、(笑)

怪我をしてまでも大好きだったバレエですが、悲しいかな小柄好きな母と父の遺伝子は しっかりと私に受け継がれ身長が伸びませんでした。
どんなに頑張っても見栄えは大事。あのプリマは踊れない。、限界を知って辞めました。
もし背がスラッとしていたら音楽の道に進んでいなかったかもしれないと思うと これも運命なんだなと思います。見知らぬ大きな手に感謝!でしょうか。。

※右横の「しおり」をチェックすると、次回読み進めるのに便利です。
※本文「紫色のテキスト」をタップ(クリック)すると関連情報がご覧いただけます。
Copyrights © Kira, Tokyo, JAPAN. All Rights Reserved.