広谷順子
MENU

第37章 晴天の霹靂

ずっと左側に小さなしこりに気づいてはいたのですが、忙し過ぎて受診している暇がなく、時は過ぎてゆくばかり。
そんな様子を見兼ねた親友が、クリニックに強制的に予約を入れてくれたのです。
「〇〇クリニックに予約入れたから〇〇日に行きなさいね」
「え〜?」この忙しいのに〜〜?無理だよ〜〜。
でも強制的にセッティングされれば、行かれないことはないのです。
仕方なく(?)受診。するとあれ?再検査を要します?
検査の結果、やはり初期の乳ガンでした。晴天の霹靂!
父と兄をガンで亡くしていた事もあり、いい意味でガンには慣れっ子になっていたようで、初期と言う事もあり「あ、やっぱり私もね、、」それくらいにしか考えていませんでした。

第四帖を終えて直ぐに入院手術をすることになりました。人生3度目の入院だわ!
幸いリンパへの転移も見られなかったため、センチネルリンパ節切除と言う
最初に転移するであろうリンパ節を切る事で転移を防ぐと言う方法をとりました。
手術室では<悠久の翼>のアルバムを流していただきリラックス。
手術は眠っている間に終わりますが、術後はやはり辛い

その晩は、痛みと身体の持っていき場のないような不快な感覚に、一睡もできませんでした。
そして落ち着いて来たころ、腕のリハビリが始まります。
ほんの少し切っただけで、腕がこんなにも上がらなくなるなんて。
そして毎日リハビリをすれば、目に見えて回復していくものなのですね。
その両方を味わって、人の身体の繊細さや日々のルーティーンと治癒力がとても大事である事を実感しました。

それにしても、親友には心から感謝です。
忙しい忙しいと言っても、その気になれば時間は作れる。
まだまだ甘いな〜と自分を叱咤して日常へと戻って行きました。

綺羅 2nd Album
「悠久の翼」
¥2,000(税込) / WHSP-0112
2006年10月25日 release
Whisper Notes Music / KIRA レーベルより
  • 収録曲
  • 1.悠久の翼
  • 2.月祭り
  • 3.百人想歌
  • 4.送り火
  • 5.朝露
  • 6.沙羅
  • 7.火の穂
  • 8.そして…
※右横の「しおり」をチェックすると、次回読み進めるのに便利です。
※本文「紫色のテキスト」をタップ(クリック)すると関連情報がご覧いただけます。
Copyrights © Kira, Tokyo, JAPAN. All Rights Reserved.