第28章 Breath by Breath〜綺羅

そしてコーラスワークも絶頂期を迎えます。 とうとうアカペラユニットなるものを結成！　
＜Breath by Breath＞
メンバーは松下誠、高尾直樹、比山貴咏史、木戸やすひろと私の５名。
その全員が敬愛してやまないSingers Unlimited ！
こんなコーラスが出来たらいいね。 松下誠（誠っちゃん）がそれを実現させてくれました。
誠っちゃんの描くスコアは芸術と言っていいくらい美しく、そのまま額に入れて 飾りたくなるほどでした。
超絶的に緻密に計算されたコーラスアレンジ！
毎回メンバー一同譜面を読んでは難しさに眉間にシワが寄る（? )のですが、いざ歌ってみるとその美しいハーモニーに嬉しくて笑いが止まらない、そんなRecording風景でした。
そして2002年、1st.Album＜Breath by Breath＞
その中でプロデューサーの意向で日本語のオリジナルアカペラにも挑戦と言う事で生まれたのが「綺羅」という曲でした。

＜綺羅＞　（Breath by Breath M−３）
永久に漂ふ　言の葉よ音よ　又無くあわれなるものよ 　　
時じくの香ぐ　香に匂ふ 　　
くゆることなく　移ろふことなく 　　
なじかはしらねど　ほろほろと　零れいずる 　　
空不知雨　〜
（歌詞　芹沢類）

丁度、“蘇州夜曲”がレパートリーにあったので日本語と言っても古語に注目してみたのです。

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