広谷順子
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第20章 ENOUGH

その年リリースした3rd Albumは移籍したポリドールのディレクターさんが「何をやってもいいです!」とおっしゃってくださり、それまでMTR144の普及で 多重録音に没頭していた私はこの時点でやりたかった事全てを思う存分やらせて頂きました。
ことコーラスに関してはアカペラあり、130chの多重録音なんて言う気の遠くなるような作業もあり、エンジニアさんとともにミキサー卓のフェーダーまでいじらせて頂いて、その微妙な音のぶつかり合いや奥行きを十分に楽しませていただきました。

カーペンターズ、ビートルズ、シカゴ、ELOなど少なからず影響を受けたサウンドを随所に散りばめ、アレンジャーさんも曲によってベストな方をディレクターさんからご推薦いただき、贅沢にこれまでのアルバムの中で最も参加ミュージシャンの多い豪華なアルバムとなりました。
思う存分、悔いなくレコーディング出来た事で、も〜うこの時点では私は十分やった!ENOUGH!!
こうして3rd Album<ENOUGH>は誕生したのでした。
林立夫、山木秀夫、そうる透、岡本敦男、高水健司、伊藤広規、本田達也、松原 正樹、今剛、 土方隆行、吉川忠英、北島健二、浜口茂外也、ペッカー、新田一郎、西本明、松任谷正隆、 難波弘之、若草恵、他(敬称略)

3rd Album
「ENOUGH」
1983年 release
  • 収録曲
  • SIDE A
  • 1.A Song
  • 2.Shell Blue Eyes
  • 3.ジャスミン・ティー・ドリーム
  • 4.Seaside Parking
  • 5.夜はボサノバ
  • 6.Leaving Home

  • SIDE B
  • 7.Here Comes the Moon
  • 8.Paper Moon
  • 9.地上からBon voyage!
  • 10.Odyssey
  • 11.A Song(reprise)
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